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foobar2000: 04. 各種再生フォーマット(TAK) への対応(MKAはいまいち)

ここで見た foobar のユーザーインターフェース(UI)の話にあるように,すべての曲データはタグで管理するのが今回作成する foobar UI の前提条件.
それは,タグに記されているアルバム名,アルバムアーティスト名,アーティスト名,ジャンルといったキーを使ってMusic Library に対してのフィルターを使用しているからである.

ここで,ジャンルだが,タグを複数記述することができることが望ましい.たとえば,自分は東方の曲に対して,

  • Genre  同人音楽; 東方
というように2つのジャンルを割り当ててある.すべての手持ちの音楽データにこのようなタグが記されているわけでは当然ないので,必要に応じてタグを修正できなければならない.

【単一ファイルの場合の音声フォーマット】

(他に方法があるかもしれないが)とりあえず,WMP の場合,Genre タグを上記のようなフォーマットで複数のタグを割り当てることはできない.上の例だと,「同人音楽; 東方」という名前のジャンルができてしまった.詰んでるので,WMP形式は使用しない.すでにこれらのファイルがある場合は,お勧めとしては,
  • WMP lossless データの場合は,FLAC に変換
  • WMP 非可逆データの場合は,OGGやMP3などに変換する
これらのデータ形式は,GENREに複数のタグを割り当てることができた.

WMPやMP3といった音楽フォーマットを,FLACやOGGといった音楽フォーマットに変換するためのソフトだが,まぁ沢山の種類があるが,「Free Mp3 Wma Converter (Ver 1.81)」を使用した.



日本語がウィンドウ上では文字化けするが変換されたファイルは文字化けしない上に,起動後にパラメーターの設定といった追加の設定を特にすることなしに,WMPをFLACやOGGに変換することができるお手軽ソフト.

【1枚のCDをパックしたロスレスフォーマットについて】

よく使われているのは tta + cue 形式.今回は詳細は書かないが(調べればすぐでてくる) foobar では,TTA 形式を再生することはできる.ただ,曲目がでてこないので,よく話にでてくるのは,MKA(Matroska Audio)というファイル形式に tta + cue を変換するという話.


cue シートを読み込むことで,tta と cue シートが埋め込まれた mka ファイルを吐き出してくれる.

mka に対応するための foobar のプラグインもあるので,それを入れれば mka ファイルを放り込めば曲目ごとに再生できるようになる.

これまではこれでよかったのだが,mka の場合はタグの編集ができないという事態になった(別のプラグインを入れるといった方法で対応できるかもしれないが).そこで,mka に代わる foobar (のProperties)からタグの編集が可能な単一ファイル型の音楽フォーマットが必要となる.

今回は,TAK (Tom's lossless Audio Kompressor)という音声ファイルフォーマットを使用する.特徴は次の通りである.
  • FLACベース
  • FLAC並みの高速なエンコード
  • APE(Monkey's Audio)と呼ばれる圧縮率に定評があるフォーマット並みの圧縮率
というものである.

【既存の mka ファイルを tak ファイルに変換する方法】
flaccode というフロントエンドを使用する.



設定については丁寧なページがたくさんあるので,自分が設定した項目ついてだけ列挙.結構柔軟な動作をさせることができるようだが詳細な使い方は知らない.
以下の設定を行えば,少なくとも mka を tak に自動変換することはできる.
  • 189行目: ENCODE_MODE=TAK
  • 207行目: TAK_COMPRESSION_LEVEL=2e
これだけ.

flaconvert.exe にMKAファイルをドラックすれば自動で変換が始まる.動作の流れは,MKAファイルを tta + cue ファイルに分解.tta ファイルを cue にしたがって WAVE に変換.WAVE を tak にエンコードし,cue シートを埋め込む.といった感じ.

ちなみに音楽CDのデータを foobar で管理する場合においても tak を使ったほうが良いわけだが,音楽CDから tak を作成する方法は別の機会に記述(WEB 上に山ほど記事はあるが).

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